「にほんのうた」シリーズ

子供と一緒に聴きたい音楽。今回は、子供と一緒に歌えるアルバムを紹介します。昨今、童謡や唱歌のリバイバルアルバムが多数リリースされています。その中でも、参加アーティストの豪華さを含め、特に際だつアルバムが「にほんのうた」シリーズ。

このアルバムは、坂本龍一氏が主宰するcommonsレーベルからのリリースされています。細野晴臣、高橋幸宏をはじめ、あがた森魚、岡林信康、鈴木慶一、遠藤賢司、山下洋輔、吉田美奈子、ヤン富田などの大御所から、コーネリアス、曽我部恵一、UA、レイハラカミ、中納良恵…と、これでもかと言うほどに豪華なラインナップ。おもしろいのは、三波春夫や八代亜紀など、このてのアルバムにはあまりお目にかかれないジャンルの方が、今若者に絶大な支持を受けているアーティストとコラボレーションをしていることです。

現在までに、4枚のアルバムが発売されていて、特設サイトでは“楽曲を映像化して日本全国のこどもたちを訪ねて移動上映”する企画まであり一大プロジェクトとなっています。アルバムをとおして、哀愁を感じる落ち着いた曲が多く、コアな感じも受けますが、おもしろい企画アルバムだと思います。

うちの子は1歳と7ヵ月ほどなので、まだ一緒に歌うことは出来ませんが、それでも親が歌っていると、「あーうー」などと擬音を発して、こどもなりに歌っています。やはり一緒に歌うというのは、とても楽しいです。

思うに、近年は音楽も芸術も消費されていく流れにのまれていて、みんなで一緒に歌える曲というのは、とても少ないように感じます。世代が違えばもちろんのこと、同世代であっても、それぞれに趣味趣向が違うので、みんな口ずさめる曲はほとんどありません。それを思うと、今たくさんの人で歌えるとしたら、やはり昔の童謡や唱歌ということになるのでしょう。「一緒に歌いたい」という感覚は、独身時代には持ち合わせていませんでした。自分さえ満足出来ればそれでよし、人に合わせる必要はないとすら考えていた時期があったように思います。子を授かってから、一緒に喜んだり悲しんだりすることを素直に楽しめるようになりました。

そんなことを考えていると、ふと、ぼくらが読んでいるお経は、もの凄い長い間、数え切れないほどの人たちが触れてきたものだと改めて気付かされます。うちのお寺では、ありがたい言葉はみんなで口にかけていこうと、経本を配って法事をつとめています。故人もそのお経に触れていた場合が多いので、時間は違えど、同じ言葉に触れているご縁をしみじみと感じます。

童謡や唱歌、そしてお経。
みんなでうたえる歌を大切にしたいものです。 
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